仏壇の製造工程
仏壇の製造工程
金仏壇とは、塗りの上に金箔を張り、飾り金具や蒔絵の加飾を施したお仏壇の総称です。
各宗派の本山寺院の本堂を模すことが次第に一般化したことが、現在の金仏壇製作の淵源となっています。
寺院や仏壇(内仏)の荘厳に金箔や金粉が多く用いられるのは、所依の経典である、浄土三部経に説かれる阿弥陀如来の浄土の荘厳を象徴的に示そうとすることに主たる理由があり、単に華麗さを誇るためのものではありません。
そのため、宗派により造作が異なっていますが、極楽浄土という意味において各宗派に対応した金仏壇もございます。
製造工程
製造工程
1.木地づくり
木材をしっかり乾燥させ、寸法ごとに切断し、必要な厚みに削り上げる。練り木材に黒檀などの板を、接着剤で貼る。
2.塗装
木地表面を紙やすりで滑らかにし漆を塗る。中塗り、上塗りを数回繰り返したのち瀬〆漆(せしめうるし)で丹念に磨く。
3.彫刻
欄間・奥柱・須弥壇などに使用する木取りされた材料に彫刻の下絵を描き、図柄に応じて数十種類の鑿(のみ)を使い分けて、立体的に掘り出します。
4.組立て
部材を取り揃え、紋紗を張り、天井・裏板を取り付け、欄間をはめ込み、完成させる。
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